ステキな事務員さんとの出会いに感謝

シングルマザーになることが決定し、落ち込んだ気分で地方へ旅に出た時の事です。
人気の温泉地の安い自炊宿に宿泊し、そこで心機一転新生活を始めるための生活基盤を探そうと考えていました。
地元の不動産業者の1軒に飛び込み、賃貸事情を聞かせていただけたらと思いました。
店内には笑顔の柔らかな年配の女性がいました。実は……と幼子を連れた私の身の上話に親身になって耳を傾けてくださって、
それならばまずは今の状況をきちんとしてから考えましょうかと、アドバイスしてくれました。
私も冷静に考え直すきっかけをもらって、また出直すことにしました。
ほかの店舗も何軒かまわって外部に掲示されている物件を見て、帰ることにしました。
それからはつらい日々が待っていました。夫との協議離婚に備えて強くならなければいけないのに、泣いてばかりのダメな母親……。
実家でも責められ、孤立奮闘していたある日、厚い封筒が届きました。なんとあの不動産屋の事務員さんからでした。
おススメ物件の書類とともに入っていたのは、その後を案ずる内容の励ましのお手紙でした。
そこには彼女の人生論や子供のためにも可能なら思いとどまった方がなどと、考え付かないほかの道が教示されていました。
それでも無理そうならいつでも相談してね、待っていますと結ばれた手紙を胸に当てて泣きました。
結果地元に留まりましたが、人生の大事な局面で親よりも親身になってくださった恩人に電話で感謝を伝えました。
もう一度お会いしたいです。